中山真研究室|皇學館大学

皇學館大学紀要61輯に論文が掲載されました

皇學館大学紀要61輯が、皇學館大学学術リポジトリ上で公開となり、中山の論文が下記の通り掲載されました。

中山 真 (2023). 美容整形に対する態度尺度作成の試み 皇學館大学紀要, 61, 151-139.

要旨

日本は美容整形施術数が世界の中でも上位となっている。先行研究から美容整形に対する態度には心理的特徴が関連することが示唆されている。本研究の目的は,美容整形に対する態度尺度の作成を行い,心理的特徴との関連を検討することであった。美容整形に対する態度尺度の項目案を作成し,大学生を対象に調査を行い,137名分が分析対象となった。因子分析を行い,項目の内容から,第1因子は「興味関心」,第2因子は「肯定」,第3因子は「任意」と命名した。美容整形に対する態度と心理的特徴との関連を検討するため,各尺度間の相関分析を行った。その結果,「興味関心」と「本当の姿観」,「容姿不満」「装い興味」「容姿拒絶感受性」との間に有意な弱い正の相関が見られた。また「肯定」と「本当の姿観」,「容姿不満」「装い興味」との間に有意な弱い正の相関が見られた。そして,美容整形に興味や経験のある群は無関心な群に比べ,肯定的な態度を持っていたことから,一定の妥当性が確認された。

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